Heavy Quark Hdrons at J-PARC 2012
18-22 Jun. Tokyo Institute of Technology
25-29 Jun. J-PARC Branch, KEK Theory Center
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[期間・場所]

前半の部:618-22日 東京工業大学大岡山キャンパス
   (本館155B, 284A/B, 本館 3階第2会議室)
後半の部:6月25-29日 KEK
   (理論センターJ-PARC分室)

[公用語] 英語

[内容趣旨]
 
近年、X(3872)、Z(4430), Z_bのようなエキゾチックハド ロンに代表されるようにチャームボトムを含む重いフレーバーのハドロン物理が大きな注目を集めており、今後も世界の様々な実験施設においてさらに研究が進むと期待される。また、ハドロン物理においてフレーバーの軸をアップ、ダウン、ストレン ジネスにからチャームへと広げることによって生まれる新しい物理を明らかにす ることによって、強い相互作用のより深い理解へと繋がると考えられる。このような状況において、重いハドロンを研究することによって量子色力学に基づいて 強い相互作用(カラーの閉じ込めやカイラル対称性の自発的破れを含む)を解明 することは、ハドロン物理のみならず素粒子/原子核物理全体においても重要な 課題である.。
しかし、実験で発見された様々なエキゾチックハドロンについて理論的 な理解は追いついておらず、未だに研究者の間で統一的見解は存在しない。また 実験的にもチャームバリオンの励起状態やダブルチャームバリオンなどの観測は 今後の大きな課題の一つとなっている。そこで、今までの重いハドロンの膨大な 研究を実験理論の両面から見直して整理することが重要である。さらに、HPCI (ハイパフォーマンス・コンピューティング・インフラストラクチャ)計画によって整備が進みつつある計算機環境を用いることで急速な発展が期待される数値的 手法も含めた理論を整備することによって将来の実験研究のサポートをすることも必要とされる。とくにJ-PARCの高運動量ビームを用いた研究の発展も含 めて、チャームを含むハドロン物理の理論を進展させることが最も緊急の課題の一つで ある。



具体的な研究課題は以下の通りである。

プロダクション、ハドロン反応
生成散乱断面積
測定量スペクトロスコピー、ダイクォーク
励起状態マルチチャームハドロン  
QCD和則 
格子QCD  
QCD有効理論 
媒質中のハドロンの変化 
エキゾチックハドロン

国内外の広い分野から研究者を招聘し、2週間確保して理論研究 者や計算科学の手法に強い研究者らを中心としてお互いにより深く議論する。コアメン バーは常時滞在する。前半の1週間は内外から人を呼んでセミナーやシンポジウ ムを中心として現状の理解を共有し、後半の1週間はワークショップとしてコア メンバーを中心に新しい研究課題について集中的に議論をして研究成果としてまとめる  

[世話人]50音順)

岡真:東京工業大学

小沢恭一郎:高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所

慈道大介:京都大学基礎物理学研究所

瀧澤誠:昭和薬科大学

土手昭伸:高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所

橋本省二:高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所

兵藤哲雄:東京工業大学

保坂淳:大阪大学核物理研究センター

安井繁宏:高エネルギー加速器研究機構素粒子原子核研究所